移動時間は請求書に書かれない
検査の見積を比べるとき、多くの担当者は一拠点あたりの単価だけを見ます。ところが業者側の原価は、検査そのものより移動で決まっています。山陰のように拠点が国道沿いに一列に並ぶ地域では、順路を引き直すだけで一日に回れる数が変わります。回れる数が増えれば単価は下げられます。値引きを求めるより、地図を持って順路の相談をしたほうが早いのはそのためです。
不正に遭った端末が運営に与える負担
スキミング装置が見つかると、点検が終わるまで機器を稼働から外さざるを得ず、その拠点は最も目立つ時間帯に処理能力を失います。事案そのものの費用に加えて、中断の費用が重なります。窓口へ移る取引、増える対面での対応、少ない人員で回すことになる店舗です。機器の安全対策は、守られた稼働時間という形でも測ることができます。店舗から最も多くいただくご質問の一つが「雪の日に止まる拠点」です。
全店を一律にすると危ない場所が薄くなる
同じ頻度で全店を回るのは公平に見えます。しかし人通りの多い駅前の拠点と、夜に誰もいない郊外の拠点では、取り付けから発見までの余裕がまるで違います。採点して段階を分け、上位だけ頻度を上げる。総額を一円も増やさずに、危ない拠点の検査回数を倍にできた例がいくつもあります。予算の話ではなく配分の話です。